代官山ってどんな街?
代官山ってどんな街?
代官山スタイルにて、 離乳食レシピ を執筆してくれている小宮山さん。小宮山家では、猫を飼っています。ペットと子どもの生活ってどんなもの? 息子さん=リトルコミーと、愛猫りんごとの生活を教えてもらいます。
我が家には17才になる老猫がいます。雄猫で名前は「りんご」。結婚前から一緒に暮らしている私たち夫婦の守り神のような存在です。息子を授かったときも「お兄ちゃんになるんだよー」と報告、お腹の中の息子にりんごの「ニャーー」という鳴き声を聞かせたりしていました。
これからはじまる赤ちゃんと猫の生活に夢膨らませながらも、気になる問題点がチラホラ…。今回は、ペットとこどもの生活、妊娠中〜1才半の現在まで注意したこと、生活面で気をつけていることなどを書いてみようと思います。
猫を飼っている方なら一度は聞いたことがある言葉では? 正式名称は「トキソプラズマ原虫」。多くの動物が持っている寄生虫の一種です。体内や排泄物に潜んでいて、動物の中では特に猫に寄生していることが多いそう。
詳しくは各自お調べいただくとして、気をつけなければならないのは妊娠中の「初感染」。妊娠前に感染していれば免疫がつくられているので心配はない、だけど妊娠中に初感染すると胎児に影響がでるかもしれないことを知り、妊娠がわかってすぐにどんなものか詳しく調べました。
妊産婦自身が陰性か陽性かを調べるトキソプラズマ検査を受けるか、もしくは獣医でりんごの検査をしてもらうか…検索魔になればなるほど恐い情報が入ってきて不安は募るばかり。心配性の両親からも「赤ちゃんが産まれるのだから、りんごを里親にだしたらどうか?」と言われ、そんなのあり得ない! と頭では否定しながらも正直悩みました。
産婦人科の先生にトキソプラズマ検査について相談したところ、きっぱり「検査は必要ないと思いますよ」との返答。野良猫経験がなく完全室内飼いの場合は、ほぼ心配ないと言われました。検査する気満々だったので少し拍子抜け(笑)。
ただし、念のためトキソプラズマ原虫が潜んでいるとされている排泄物の処理は自分ではしないように、もちろん口移し等の濃厚な接触も止めるようにとのことでした。毎日の猫トイレ掃除はパパにお願いして、どうしてもの時は、マスク・ゴム手袋着用で処理後はいつもより入念な手洗いを心がけました。
もし、野良経験がある猫ちゃんや外への出入りを自由にしている猫ちゃんを飼っている妊婦さんは念のため産婦人科やかかりつけ獣医さんに相談されると良いと思います。
赤ちゃんと猫の共同生活、やはり衛生面など気になるところは多いですよね。出産準備で我が家が用意したのは、いる?いらない?賛否両論のベビーベッド。
部屋の中を自由に歩き回る猫と眠っている赤ちゃんを想像して…やはり必要かなと。実際は、警戒心の強い猫は新参者の赤ちゃんには最初は寄りつかないものの、慣れてくるにつれ部屋をウロウロ…ベビーベッドなら安心して寝かせられるし、いざという時のベビーサークル代わりにもなって、つかまり立ちが始まるまではとても重宝しました。
そして、何より注意したいのが、猫トイレとキャットフードの置き場所。ねんねの時期は良いですが、ハイハイが始まると猫トイレ(特に猫砂!)やキャットフードにお水は赤ちゃんにとってオモチャ以外の何モノでもありません!
猫砂もキャットフードもまずは口に入れちゃいます。それを防ぐためにも、必ず赤ちゃんの手の届かないところへ。我が家はベビーゲートを駆使して、猫は飛び越えられるけど赤ちゃんは通れない場所を作りました。
1才半の現在も、キャットフードとお水はキッチンの手の届かないところに、猫トイレはお風呂や水回りの息子1人では立ち入り禁止にしているスペースに置いています。猫トイレは猫砂を使用しないシステムトイレか、猫砂を使うなら細かく砕けない紙製のものがオススメです。
息子はりんごのことが大好き! 毎朝起きてりんごの姿を見つけるなりニカ—ッと笑いながら走りよっていきます。もともと警戒心の強いりんごも時間をかけて少しずつ息子との距離を縮めてくれているようです。息子は成長につれて時にりんごに乱暴に接してしまうこともあるけれど、そんなときもグッと堪えてやり過ごしてくれる。息子の乱暴さが度を超して「ニャッ!」と怒るときも爪を引っ込めた優しい猫パンチです。猫は相手が小さいこどもという事を、ちゃーんとわかっているんですね。
りんごと日々一緒に暮らすことで、息子には様々な感情がうまれていると思います。これから息子が成長していくなかで、りんごの存在がとても大きなものになるだろうことが1才半の今でもはっきり感じられます。
ペットとの生活はこどもの心を本当に豊かにしてくれるんだなぁとしみじみ思う毎日です。