ママもベビーもパパも楽しく過ごせる街「代官山」から「子供がいる生活って楽しい!」を発信するWebマガジン

代官山ってどんな街?

代官山スタイル by blossom39

ママもベビーもパパも楽しく過ごせる街「代官山」から
「子供がいる生活って楽しい!」を発信するWebマガジン

代官山ってどんな街?

2016/9/21

ママが乳がんになるということ〜乳がん患者の手記から〜 大切な家族のために、知っておいてほしいこと

乳がん。現在、日本女性がかかるがんの中でも一番高いといわれる疾病です。最近では小林麻央さんのニュースが記憶に新しく、乳がんについて気になっているママも多いのではないでしょうか。

子育て真っ最中、ましてや赤ちゃんを産んだばかりとなると、目の前の育児が最優先で、自分の病気は別世界の話だと思われる方も少なくないのでは?

ですが、子育て中だからこそ、今一度自分の体と向き合ってほしい。その想いが込められたある一人の“ママ”からのメッセージをご紹介します。

ママだからこそ改めて考えてほしい「乳がん」のお話です
ママだからこそ改めて考えてほしい「乳がん」のお話です

33歳働き盛り、1児のママ

これからご紹介する文は、私の友人の手記。

彼女は33歳の時、乳がんを宣告されます。結婚後も仕事をバリバリとこなし、ついこの間に待望の男の子の赤ちゃんにも恵まれて、育児の楽しさを語っていた矢先の出来事でした。

乳がん患者の手記から

家族のために本当に大切なこと—————————–

私は乳がん罹患者です。

乳がんが発覚したのは2012年12月で病状はステージⅣ、リンパ節と骨への転移があり治癒は困難。という事で延命のための治療をするしかできない状態でした。

そもそも、何故発見が遅れたのか…。

自分の体を大事に出来ていなかったからだと思っています。

当時息子は1歳8か月を迎える所で、減らしてはいましたがまだまだ授乳中でした。そのため私自身はがん検診をする気が全くありませんでした。

がん検診の受診表に書いてある「妊娠中、授乳中の方は検診を受けられません」という言葉の意味を考えたこともないのに「受ける必要がない」と勝手に思いこんでいたのです。

なので、自覚症状としてあった胸の張りは乳腺炎、腰痛は当時していた仕事のせいだと思っていました。

それだけでなく、そのどちらの症状も異常と言える状態だったのに、ちっとも改善しない治療をずっと続けていました。

小さい息子の育児に追われ、なかなか先生に言われた通りの通院ができなかったのですが、もっと自分の体を思いやっていれば病院でも「やっぱりおかしいからもっときちんと調べて!」と言えて、もう少し早い段階で発見出来たのではないかと思います。

その後私は仕事を辞め、息子には突然の断乳を強いる事になりました。

また、骨への転移のせいで抱っこも満足にできなくなりました。幼稚園で運動会の親子競技のような物も一緒に出られません。

何よりいつまで一緒にいてあげられるのか…。

子どもを持つお母さんや仕事をする女性は少し体調が悪くても無理をして頑張ってしまい、自分より家族や仕事を優先してしまう事が多いように感じます。

けれど、それは本当に家族のためになっているでしょうか?

私のように手遅れになる前に、がん検診を受けて欲しいです。

早期発見できれば治療法も選べます。

家族のために本当に大切なこと…。そこを今一度考えてみて下さい。

子どもを抱きしめられない切なさ

それから2年後、彼女は3歳の息子くんと最愛のご主人、彼女を見守り続けたご家族を残して、35歳という若さで逝ってしまいました。あっという間の2年です。

晩年、彼女は自身の体験を元に、乳がん検診の大切さを訴え、がんと闘病する女性のためにとネイリストを目指してもいました。

育児の傍ら、自身の治療、がん検診の啓蒙活動、夢の実現のための勉強、会いたい人に会い、行きたいところへ行く……体の動くかぎり全力を尽くそうとする様子は、母であり、女性であることの素晴らしさを体現しているかのようでした。

今でも強く思い出されるのが、彼女が病気をカミングアウトした後に私が妊娠・出産し、産院から退院直後に一家で娘を見に来てくれたときのことです。

私が生まれたてでフニャフニャの娘を抱っこして揺らしていると、当時2歳くらいの息子くんがママに抱っこを求めてきました。ですが、手記の通り、骨に転移してもろくなってしまったため、骨折を回避するためにも抱っこができないとのこと。

「ごめんね」と小さくこぼして、悲しそうに笑みを浮かべていた彼女の姿……。

読者のみなさん、今、お子さんの体重は何キロですか?

「スキンシップは最高の愛情表現」とよく言われます。

抱っこという形でスキンシップを求める最愛の子。しかしそれに応えてあげられない……彼女の切なさを想うと、今同じ年齢の子を持つ母として、私も胸が張り裂けそうになります。

大切な人たちを想うように、早めの検診を

彼女が自身の体験を通じていつも言っていたのは、「乳がんは発見が早ければ助かる」という事実。

早期に見つけることができれば、対処法や治療法も選択肢があるため、生存率もかなり高くなるのです。

「授乳中は乳がんになりにくい」なんて話も時折耳にしますが、彼女のように授乳中でもがんに侵される事例は確実にあり、また授乳中であるがゆえに発見が遅れる場合もあります。

子育てにおいて「ママの直感が一番大切」とよく言われますが、それは自身の体についても同じこと。

自分の体の機微にも目を向けてみてください。

そして、ちょっとでも違和感を覚えたら、すぐに婦人科や乳腺外来などの医療機関へ!

ママの笑顔が、子どもと家族の笑顔を作るのですから。

この記事を書いた人

  • 山本順子
    2歳の娘持ちのママライター。美味しいもの、お料理、ジャズやブルースのライブを聴きに出かけるのが大好き。ワーキングマザーとして、仕事と生活の両立を日々模索しています。

Related Posts 関連記事